2014年1月11日土曜日

情報処理学会(IPSJ)の全国大会用原稿をWORDで作成する方法

本記事ではマイクロソフトオフィスのワードで原稿を作成する方法・作成する際に気をつける点について説明します。ちなみにOffice2007の利用を想定しています。
※あくまでも現時点での作成方法です。要件が変わる場合もあるので自己責任でお願いします。

IPSJ全国大会の原稿を作成する際の要件は8つあります(参考:第76回原稿送信要項)。しかし、テンプレートファイルが配布されているためページ設定などの面倒な要件は意識する必要はありません。おそらく多くの人が引っかかる要件は3つ目だと思います。これです。
投稿されたPDFファイルは,WindowsおよびMacintosh対応のDVD-ROMに掲載されますので,必ずフォントの埋め込みがされたPDFを作成願います.(作成時はジョブオプションを高品質またはプレス品質を選択してください.).
つまり、WindowsだけでなくMacで開くことを想定しているのでフォントの埋め込みを要求しているんですね。これは、PDFとして保存する際に「ISO19005-1に準拠」というオプションを設定すればOKです。わかりにくいかも知れないので図で説明します。
上図の保存用ダイアログで、「発行」ボタンの上にあるオプションを選択します。すると下図のダイアログが表示されます。ここの下にある「ISO19005-1に準拠」にチェックマークを入れます。これでフォントを埋め込んだPDFを作成できます。作成する際には、上図の最適化で標準を選択しましょう。ちなみにISO19005-1とはPDFを表示するときの見栄えがデバイス(機器)や表示ソフトに独立で常に同じになるように作成することなどを目的とした規格のようですWikipedia引用)。

上記の設定でフォントを埋め込んだPDFを作成できました。次にフォント埋め込みの確認方法です。まず作成したPDFをAdobe Readerで開きます。そしてツールバーの「ファイル」>「プロパティ」を選択すると「文章のプロパティ」ダイアログが開くので「フォント」タブへ移動します。下のような図が表示されるので、フォントの表記を確認します。
上図のようになっていればOKです。下図がフォントが埋め込まれていないときの例です。


これでフォントの埋め込みが確認できました!

余談ですが、フォントを埋め込むことで透過ピクセルを含んだPNGの透過ピクセル部分が黒くなってしまいます。そのときはPNG画像をJPEG画像に変換して透過情報を取り除いた画像を使用するのが良いと思います。PNG→JPEGへの変換は、PNGをペイント等で開いて「名前を付けて保存」からJPEGを選ぶとできます。
それでは皆さん頑張って原稿を仕上げて投稿しましょう!
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